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アイドル様の、ホントのお顔

第2章 ~はじまり~

「なんでこんな…」

「別にいいだろ。」

いやいや…よくないだろ。 どんな神経してんだよ。

一緒に寝るからって、なにも後ろから抱きしめなくても…

「それに、この体勢の方がやりやすそうだしな。」

「な……っ!?」

あいつの言葉の意味を理解する前に、腰に回っていたあいつの手がズボンの中に侵入してきた。

「一緒に寝るってことは、こういうことだろ?」

「ふざけっ…ぁ…ッ…」

こんな奴に触られるのは嫌なはずなのに…

「んっ…ッ…ぅ…」

どうしてこんなに気持ちいいんだよっ…

「っ…も…ッ…やめっ…」

「ここでやめるバカなんて…」

身体に力が入らなくなったのを見計らって、あいつは俺を組み敷いてきた。

「いるわけねぇだろ。」

「ぁっ…」

さすがトップアイドル。 下から見てもカッコいい。

「ッ…ん…ぅっ…ア…っ…」

「気持ちいいだろ?」

「っ!!?」

あいつが耳元で囁いた瞬間、身体に電流が流れたような衝撃が走った。

「どうした?」

「んっ…」

なんだ? どうしてこんなに…

「遼馬?」

「っ…やめッ…」

「ん?」

あいつの声に反応するんだ?

「声っ…ッ…耳…やっ…」

こんなこと言ったら、余計いじめられるに決まってる。

気付いた時には、もう遅かった。

俺の言葉を聞いたあいつは、怪しく笑った。

「へぇ~。 遼馬は耳が弱いんだ。」

「んッ…」

ほら。 早速やってきた。

わざとらしく、耳元でそう囁いてくる。

「や、めっ…」

低い響きを持ったあいつの声が耳元で囁かれただけなのに、俺の意志とは関係なしに、身体が勝手に反応する。

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