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アイドル様の、ホントのお顔

第2章 ~はじまり~

「? 誰だ?」

知らない番号からの着信。

こんな朝早くから?

「…もしも…」

『遅い!!』

あいつか……

「どうして俺の番号…」

『お前が寝てる間に勝手に登録したんだよ。』

前言撤回。 全然嬉しくないです。

「………」

『どうした?』

こいつ…マジで最低。

「…で、なに?」

『腹減った。』

…は? なんですか? 作って持って行けと?

「へぇ~…」

『…………』

いや、普通に嫌なんですけど…

『しょうがない。 あの時の写真を…』

「なにがご希望ですかね!?」

ちくしょー…こいつ、絶対ぶっ飛ばす。

『なんでもいい。 あと15分で迎えの車が行くから。』

「15分!?」

15分で朝飯を用意しろと? 無理だろ。

『じゃ。』

「あ、おい!!」

一方的に電話は切られた。

15分って…おいおい。

「どうすんだよ…」

昨日の残り物…何かあったか?

「…米しかない…」

そうだ。 昨日、今日の飯用に…

「これで具を作って…」

鰹節と醤油を混ぜ、おにぎりの中に詰める。

「よし。 あとは着替えか…」

急いで部屋に行き、適当に着替える。

キッチンに戻り、おにぎりにのりを巻いて弁当箱に詰めた時、インターホンが鳴った。

「はい?」

「あなたが金本様ですね? 私、RENのマネージャーをしております。 西という者です。」

西さんか…すごく綺麗な人だな。

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