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アイドル様の、ホントのお顔

第2章 ~はじまり~

「次のニュースです。 昨日未明、〇〇市在住の30代男性が…」

スタジオの中に入ると、すでに収録が始まっていた。

へぇ~…収録現場って、こんな感じになってるんだ。

「西さん…俺、その辺にいればいいですか?」

「はい。」

西さんに確認をとり、スタジオの隅っこの方に立つ。

「…………」

それにしても…

「ふあ~ぁ…」

眠い。

今朝起きたの五時だしな。

昨夜は…まぁ…あんなことがあって寝るのが遅くなったし…

「おはようございます。」

「「おはようございます。」」

「!!」

退屈だな…なんて思っていたら、骸さんの声が聞こえ、顔を上げる。

「お願いします。」

やっぱりカッコいいな…

あ、剛(ごう)さんと岳(がく)さんもいる。

バンドのメンバー全員がいるってことは、曲披露してくれるかな?

「お、RENじゃん!! 今日はよろしくな。」

「お願いします。」

朝早くからあいつに引っ張り回されたのは癪だけど、骸さん達を生で見られたのは本当にラッキーだな。

「はい!! 本日は、今話題の人気アイドルのRENさんと、男性からの人気No.1!! 3Gの皆さんに来ていただいてます!!」

あ…骸さん達見てたら、いつの間にか本番だし。

「「おはようございます。」」

「おはようございます!! 女性人気No.1のRENさんと、男性人気No.1の3Gの皆さんが並ぶと、非常に豪華ですね。」

「ははは。 いや~、僕らなんて、RENの足元にも及びませんよ。」

「またまた~。 何言ってるんですか。 僕なんて、3Gの皆さんに比べたらまだまだひよっこですよ。」

お互い謙遜してるし。

どっちもどっちだろ。

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