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アイドル様の、ホントのお顔

第2章 ~はじまり~

「そんな大人気の皆さんにですね…今日は、新曲を披露していただきたいと思います。」

お。 やったね。

CDはもう予約してあるけど…早く発売日にならないかな…

「では、皆さんお願いします。」

あいつが先に新曲披露するのか。

綾…今頃、テレビに釘付けになってるんだろうな…

「ありがとうございました!! いや~…本当に素敵でした!!」

「ありがとうございます。」

「俺らRENの次に歌うの嫌だなぁ…」

あ、やっと3Gが歌ってくれるみたいだ。

「よし。 じゃ、やりますか。」

そうそう。 言ってなかったけど、剛さんがボーカル兼ベース。 岳さんがドラム。 骸さんがギターを担当している。

「ぅ…わ…」

やっぱり…この人達すごいカッコいいな。

テレビやDVDで観るのよりも、何倍もカッコいい。

「……………」

3Gが歌っている間、あいつが不機嫌そうにこちらを睨んでいたのを、3Gに夢中だった俺は気が付かなかった。

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「お疲れ様でした。」

「「お疲れ様です。」」

やっと終わった…長かった。

「…おい。」

「!!」

本番も終わり、そろそろ帰ってもいいかな…なんて思っていたところへ、不機嫌MAXのあいつがやって来た。

「行くぞ。」

「は?」

行くって…俺、もう帰りたいんだけど。

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