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アイドル様の、ホントのお顔

第3章 ~REN~

「はぁ…」

なんか、とんでもない一日だったな。

まさか、あのRENと写真を撮ることになるとは。
しかも…モデルをやることを勧められたし。

「………」

ありえない。 俺がモデルとか、できるわけがない。

「……ん?」

何気なく携帯を見ると、メールの受信を知らせるランプが点滅していた。

「誰だ?」

確認してみると、知らないアドレスからのメール。

「………あいつ…か…?」

たぶんそうだろうな。

アドレスの最初に「REN」って入ってるし。

っていうか、いつの間にアドレスまで…

「はぁ…」

嫌な予感しかしなかったが、メールを開いた。

『言い忘れたけど、ニンジンは入れるな。』

「…………」

ニンジンは入れるなって…

お前はほんとに小学生か。

「……はは。」

きっとみんなは知らないだろうな。
RENが意外と子供だってこと。

「絶対入れてやろ。」

いろいろ振り回されたし、少しくらい仕返ししてもいいだろう。

「次は、〇〇〇駅~。 お出口は、右側です。」

帰り道の途中にあるスーパーで、買い出ししていくか。

じゃがいもは昨日買っておいたはずだから、あとはニンジンと肉と…

そんなことを考えながら、俺は電車を降りた。

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「はぁ…疲れた…」

「………お疲れ。」

午後六時十分…朝言っていた通りの時間に、あいつは帰ってきた。

「飯できてるか?」

「………あぁ。」

帰ってきてすぐ食べれないと文句を言われると思ったので、既にカレーは温めてある。

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