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アイドル様の、ホントのお顔

第2章 ~はじまり~

「付き添いで。」

「へぇ~。 じゃあ、俺のファンってわけじゃないのか。」

俺の言葉に、RENは苦笑した。

「…えぇ、まぁ。」

「残念だな。 好きな芸能人とかはいるの?」

早くしてくれよ…後ろの女子から痛い程睨みつけられてるんだから。

「どうして言わないといけないんですか?」

「…確かに。 まぁ…」

会話を終わらせたくて冷たく返事を返した俺に、RENはにっこり笑って手を差し出してきた。

「来てくれてありがとう。」

「…どうも。」

その手を握ると、手に妙な感触が。

「じゃあ、またね。」

「…?」

握手を終えようとすると、手に何かを握らされた。

「……??」

RENは怪しく笑ったかと思うと、すぐに普段の笑顔に戻り、次の瞬間にはファンの子と握手していた。

「お兄ちゃん、REN様と何話してたの?」

「別に…」

握らされたのは、一枚のメモ用紙。

さっき、またねとか言ってたよな?

「………」

「お兄ちゃん?」

そういうことか。

一体、どういうつもりで…

「どうしたの?」

「いや…なんでもない。」

メモに書かれたものを読み、さっきの言葉の意味を理解した。

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「いらっしゃい。」

「…………」

夜…俺は、ある人物の家を訪ねていた。

「来てくれて嬉しいよ。」

「…これ、どういうつもりだよ。」

さっきのメモを見せると、目の前の人物は…RENは苦笑した。

「まぁまぁ…とりあえず上がってよ。」

「…!?」

RENは俺の腕を掴んで、家の中に引っ張りこんで来た。

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