アイドル様の、ホントのお顔
第3章 ~REN~
「実は、その雑誌の次の号に使われる写真を撮影し終わっているんです。」
「なに!?」
「………つまり、来週発売されるものにも、君は載ることになってしまっているんだね?」
「はい。」
剛さんに連絡して、載せるのをやめてもらおうかとも思ったけど、連絡先知らないし…
かと言って、あいつに頼るのも嫌だ。
「校長!!」
「…………」
学年主任が校長に指示を煽る。
「…そうか。 わかった。」
俺の言葉に対して、校長が言ったのはそれだけ。
わかったって…
「では、やはり…退学処理に…」
学年主任の言葉に、首を横に振る校長。
「そんなことはしない。」
「校長!?」
どこか嬉しそうだった学年主任が、期待していた言葉とは反対のことを言われて、動揺を隠せずにいる。
「何故…」
「今回のことは大目にみる。 と言っただろ?」
「しかしっ…」
納得がいかないのだろう。
学年主任はなかなか食い下がらない。
「生徒が雑誌の表紙を飾っただけで、うろたえてはいけませんよ。 身元がバレたわけでもありませんし、このくらいのことで退学処分にしているようでは、読者モデルとして雑誌に載ったことのある生徒を全員退学処分にしなければなりませんしね。」
「っ…」
なんの処分もないことに驚いている学年主任。
「もう、言っておかなければならないことはないかね?」
「あ、は、はい。」
でも、一番驚いているのは俺だった。
「ならいい。」
「え、えっと…失礼します。」
驚きを隠せないまま、俺は再び校長室を出た。
「お兄ちゃん!!」
「遼馬、大丈夫だったか?」
校長室の前には、変わらずに心配そうな表情を浮かべた二人が。
「なに!?」
「………つまり、来週発売されるものにも、君は載ることになってしまっているんだね?」
「はい。」
剛さんに連絡して、載せるのをやめてもらおうかとも思ったけど、連絡先知らないし…
かと言って、あいつに頼るのも嫌だ。
「校長!!」
「…………」
学年主任が校長に指示を煽る。
「…そうか。 わかった。」
俺の言葉に対して、校長が言ったのはそれだけ。
わかったって…
「では、やはり…退学処理に…」
学年主任の言葉に、首を横に振る校長。
「そんなことはしない。」
「校長!?」
どこか嬉しそうだった学年主任が、期待していた言葉とは反対のことを言われて、動揺を隠せずにいる。
「何故…」
「今回のことは大目にみる。 と言っただろ?」
「しかしっ…」
納得がいかないのだろう。
学年主任はなかなか食い下がらない。
「生徒が雑誌の表紙を飾っただけで、うろたえてはいけませんよ。 身元がバレたわけでもありませんし、このくらいのことで退学処分にしているようでは、読者モデルとして雑誌に載ったことのある生徒を全員退学処分にしなければなりませんしね。」
「っ…」
なんの処分もないことに驚いている学年主任。
「もう、言っておかなければならないことはないかね?」
「あ、は、はい。」
でも、一番驚いているのは俺だった。
「ならいい。」
「え、えっと…失礼します。」
驚きを隠せないまま、俺は再び校長室を出た。
「お兄ちゃん!!」
「遼馬、大丈夫だったか?」
校長室の前には、変わらずに心配そうな表情を浮かべた二人が。