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アイドル様の、ホントのお顔

第2章 ~はじまり~

「っ…ふざけんな。 誰が泣くかよ。」

俺の言葉が予想外だったのか、RENは驚いたように固まった。

「お前のためになんか、死んでも泣かない。」

「………」

が、次の瞬間には、止まっていたRENの手が動き出した。

「ぅっ…」

ズボンも下着も、あっという間に脱がされる。

「…ぁ…ッ…」

なんの迷いもなく、自身を握られれば身体が震える。

「やめっ…」

「お前は全然泣かないが、こっちはずいぶん簡単に泣くな?」

RENの手が上下に動くたびに、いやらしい音が部屋に響く。

その音を出しているのは、まぎれもなく自分で…

「っ…はっ…」

そんな自分が、心の底から嫌になった。

「はっ…ァ…ッ…」

「もうイキそうか?」

こんな最低な奴に触られてるのに…

なんでこんなに気持ちいいんだよ!?

「ぅ…ッ…あっ!!」

今まで感じたことのない快感に負け、俺のRENの手の中で達してしまった。

「はぁっ…は…ッ…」

くそっ…最低だ。

こんな奴にイカされるなんて…

「はい、笑って。」

「ぇ…?」

「カシャッ。」とシャッターを切る音が聞こえ、驚いて顔を上げる。

「よし。 よく撮れてるな。」

「なっ…!!」

RENが待っている携帯には、達して脱力している半裸の自分。

「これ、世間にバラされたくなかったら、俺の言うこと聞け。」

「っ…」

そんなの公開されたら…

「わかったか?」

「…ッ…」

唇を噛み締めながら黙って頷くと、RENは不敵な笑みを浮かべた。
        
「いい子だな。 遼馬。」

「…………」

くそっ…

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