秘密の兄妹
第10章 嫉妬
ひどいっ…いくら何でもひどすぎる……
ピロロロン
「…えっ…?」
お兄ちゃんは、ゾクッとするほど冷たい目をして、私に携帯を向ける。
「紫織…今、お前の裸の動画を撮ってるからじっとしてろ。」
「やだっ!!…おっ、お兄ちゃん…ごめんなさいっ!オモチャの分際で裏切ったこと謝るから!お願いっ、やめて…!!」
「お兄ちゃん…お兄ちゃん…お願い……」
「…そんなに【お兄ちゃん】って言葉、連発していいわけ?…これ、動画だぜ?もし俺がこの動画を他人に流したら、兄貴である俺に撮られてんのバレバレじゃん。」
「……っ…」
お兄ちゃんは私の秘部まで撮ると、そのまま私のクリトリスを弄び、身悶えしている私の姿を動画で撮る。
「こんな動画と写真、もし俺が間違って誰かに送信したらどうなると思う?」
冷酷な顔をして、私にそんな酷い言葉をかけるお兄ちゃんが怖くて思わず身がすくむ。
「…ひっく…ひっくっ…どう…すればいい…?どうすれば許してくれる…?」
私は泣きながらお兄ちゃんに聞く。
「春樹とはもう関わりを持つな!!そしたらこの動画と写真は流さない。」
「ふっ…ひっく……うっ…」
私は誰かを好きになるのも許されないんだ……
「…分かった……もう武部さんとは会わないようにする。私はお兄ちゃんに捨てられるまでずっとお兄ちゃんのオモチャでいる……。だから許してっ…」
「……聞き分けがよくていい子だな、うちの妹は……」
「でもこれだけじゃ、俺の怒りはおさまらない……」
「…え……」
お兄ちゃんは私の両手をを縛り上げていたネクタイをとると、強引に私の腕を引っ張り、お兄ちゃんの学習机の椅子に私を座らせる。