秘密の兄妹
第4章 兄の想い
「紫織…お前が俺に食べさせろ。」
「…え…?……うん…分かった…」
紫織は嫌がるだろうと思ったけど、意外にも素直に俺の命令に従った。
俺は紫織の瞳を絡めとるように見つめながら、紫織の箸から運ばれてくるご飯やおかずを口にする。
「…っ、お兄ちゃん…こういうのやっぱり恥ずかしい…」
「何?もうギブアップ?」
俺はクスッと笑う。
「じゃあ、俺がお前に食べさせてやるよ。」
そう言うと、俺は自分の箸からポテトサラダをすくいあげて、紫織の口に運ぶ。
紫織は困惑した顔で固まる。
「…食わないの?」
「……た、食べる…。」
俺の箸に口をつけると、紫織はポテトサラダを口に含んでそれを食べた。
「……紫織の食べてる姿ってエロい。」
俺のその発言に紫織は顔をカアッと赤らめる。
紫織は何も分かってない。そんな顔されたらもっと困らせたくなる。
「次は、すまし汁を飲もうか…」
俺はすまし汁を自分の口に含むと、紫織の腕を掴んで唇を重ね、紫織の口内に流し込む。
「…う…んっ……ごくっ…」
「美味しい?」
紫織は手を口に当てて、涙目になって答える。
「味…分かんないっ……」
「そう…じゃあ味が分かるまで飲ませてやるよ。」
怯えて体を後ろに引く紫織の首もとをガシッと掴むと、俺は何度もすまし汁を自分の口から紫織の口内に流し込んだ。