秘密の兄妹
第5章 女にされていく妹
―数日後―
トイレから出て私は少し穏やかな表情を見せた。
……よかった、生理が来た…
これで少しの間はお兄ちゃんの相手をしなくても済む。
「紫織?」
お風呂からあがって、ペットボトルのお茶を飲んでいるお兄ちゃんにためらいながら生理になったことを伝えようとすると、お兄ちゃんはすぐに察したみたいでくすっと笑った。
「ああ、生理が来たんだ…?」
私はコクンと頷く。
「じゃあ、しばらくは無理か……」
「うん、お兄ちゃんごめんね。」
「別に、仕方なくね?」
お兄ちゃんの言葉に私はホッとした。
その後、私もお風呂に入って2階の自分の部屋のドアを開けようとすると、下の階からお兄ちゃんも2階に上がってきた。
「あっ、お兄ちゃん、おやすみなさい。」
「…うん、おやすみ…」
お兄ちゃんは私としてないときは普通に接してくれる。
「なあ、紫織。顔よく見せて…」
「え…?私の顔?」
お兄ちゃんは艶っぽく笑うと、私の顎に手を添えて私の顔をじっと見る。
「……よし、目に焼きつけた…じゃあ、おやすみ。今日はゆっくり寝ろよ。」
私の顔、そんなに見たいんだ…嬉しい。
私がそう思って部屋に入るときに、お兄ちゃんがニヤッと笑ったことに私はそのとき気づかなかった。