吸血鬼系男子。
第2章 *第一章
なんて思っていた矢先。
「おい。柊…琴音」
「…な、何?」
いきなり肩を叩いてきたと思ったら、
彼はその鋭い目で私を見つめてきた。
私は、何となく負けず嫌い精神が出てしまったのか、見つめ返した。
数秒すると、彼はにやりと笑った。
「校内案内、頼むよ」
「は、はい?何で私がそんなこと…。そんなの先生か他の人にしてもらえば…」
「うるせー女だな…。俺がお前を指名してんの、わかる?…保健室行ったら、イイことしてやるから」
私の耳元に甘い声で囁く。
上からな態度にカチンときた私は、思わず声を張った。
ポカンとしたみんなを差し置いて、私は1人熱くなっていた。
「貴方みたいな変態って大嫌いなんです!!」
私は軽く頭を下げて、静かに座った。
ああ、やってしまった…
心の中で、そっと後悔した。