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らいち♀はホモになりたい

第3章 花岡すみれ

『「失礼します。」』

昨日の一件でらいちは軽い打撲と切り傷だけですんだのだが、やはり怪我をしているのには変わりないので即帰宅させられた。

大貴との約束は当然なくなってしまった。

すみれは屋上に居たことを隠すこともなく、のこのことらいちの様子を見に階段を降りてしまったため、先生にとっつかまえられてしまった。

今、らいちが朝から生徒指導室にいるのは、すみれが捕まったとき、らいちが屋上にいたことを言ってしまったかららしい。

すみれもいるのは常習犯でもあったから、その場しのぎだけでは済まないというわけらしい。

『座りなさい。』

生徒指導係の先生はベテランの大木緑。

大木は冷酷で落ち着いているが40になるとは思えないスタイルとやたらめがねが似合う男だ。

それゆえ生徒たちの人気も高く、男共のなかでも恋する男子は少なくない。らしい。

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