隣にいるのがあたりまえ
第1章 日常
「ふぁ〜あ、和おはよー」
大きなアクビをしながら寝室から出てきたまーくんは、まだ眠そうな顔をしている。
「おはよ、よく寝れたみたいですね」
昨日より顔色もいいし、何よりも笑顔ですし。
「和がいてくれたからよく眠むれた〜」なんて聞こえたのは恥ずかしいから無視しましょう。
「あれ〜?無視?くふふ、顔真っ赤だよー」
覗き込むなよ!って言いたいですけどまーくんの思うつぼなんでやめときます。
「でもさ…本当に、迷惑かけてばっかりだね…ごめんね…」
どかっと隣に座って、急に深刻な顔になったと思ったら…なに言い出すんだか。まったく。