隣にいるのがあたりまえ
第1章 日常
「いいから、無理して笑わなくて」
その言葉を合図に、黒目がちな目が大きく見開かれ涙を溢れさせた。
俺やメンバーには強がんないで、甘えてほしい。リーダーや翔ちゃん、松潤も言ってた。
まぁ、俺にだけ甘えてくれてもいいんですけどね!
そんな事を考えていると、いつの間にか腕の中で寝息を立てているまーくん。頬に伝った涙を拭いて体を持ち上げる。
そっと寝室のベッドに降ろすと冷たいのか体を丸めて、また寝てしまった。
濡れている睫毛が動くたび、大丈夫だよって言ってやりたくなる。こんなに側にいるのに、話を聞くぐらいしか出来ない。
そんな歯がゆさを抱えたままシャワーを浴びて、まーくんの横で眠った。