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カラテアとマランタ

第2章 彼女が居ない日

(PART-10)
「言い寄られてた?告白されてたの?結構、歳上の人じゃなかった?」

「うん支店長さん、おニイ知ってるでしょっ、うち歳上好きやもん」

「なら、支店長さんでいいんちゃうんか」

「うーん、まだあんまりプライベートわからん人から告白されてもさ~」

「職場以外でメシ食いに行ったりしてないの?」

「うん、みんなでの飲み会ぐらい」

「まぁ仕事で人柄はわかってても、プライベートで合う合わんがあるからなぁ」

「せやろ?でもさぁ高校ン時やったら告白ってドキドキするんやろけど、
オトナになったら“イキナリかよッ!?”って思わへん?」

「お~、余裕な発言!」

「だからちょっと困っててん、断ったら仕事しにくいし…

別に嫌いじゃない人やねんけど、うちの言い方が悪かったみたいで“ハッキリ答えてや”て言われた…

おニイめっちゃいいタイミングやったわ!」

「お役に立てましたか」

「立ちました、立ちました!ビンビンに~!」

「お前が言うなぁ~」

D美に笑顔が戻って良かった

車内の空気が変わって良かった

走行中、すごいどしゃ降りでワイパーをマックスにしても前が見えない

いつも食べに来てたお好み焼き屋についたけど定休日で閉まってた

ちょっとクルマを停めたまま、雨が弱まるのを待つことにした

ラジオもノイズだらけ

突然、ピカ!っと白くなったので思わず

「ウワッ!」

って声が出ちゃった

そしたらボクの声のデカさに反応してD美がヒィッ!てなってた

直後にビシィィィ!!って雷鳴がして車内が震えた

クルマに落ちたかと思ってめちゃくちゃビックリした

D美はギャアギャア言ってるから手を握ってやったら、全身で抱きついてきやがった

「大丈夫か?今の近かったなぁ」

「アカン、おニイ~ちょっともらしたかもしれへん」

「ん~わかった、メシやめて帰ろうか」

するとまた一瞬まわりが真っ白に光る

後からの衝撃波が来る!と身構えてD美の頭を抱えてやる

耳を塞いでやるつもりで

で、もっかいバシィィィッッ!と空気が割れたような衝撃音

窓が割れたかと思った

「もうイヤやぁぁ」

「あーボクもめっちゃびびった」

その後、数回の光を見たけど距離があったのか音は小さかった

でもボクとD美は定休日の駐車場で抱き合ってた…

(つづく)

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