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カラテアとマランタ

第2章 彼女が居ない日

(PART-16)
ボクは電話を切って座りこんでしまった

緊張感と開放感でグッタリだ

深いため息を何度も吐く

「おニイ?だいじょうぶ?」

暗い部屋で背後からD美の声がする

「あ~、うん…大丈夫…ゴメン、出しちゃったわ」

「うん、あれだけだとおニイガマン出来ないだろうなと思って!E子に気づかれたやろか?」

「いや大丈夫だと思うけど…それよりゴメン、ちょっとやりすぎたな、なんで止めへんかったん」

「わからん~、おニイどこまでスるんかなぁ思たら、めっちゃ興奮したわ~」

「叩きもないし、止められんかったわ、ゴメンな
イヤゃなかった?」

「うちがスルんやったら3人で言ったからやな、おニイガマンしてくれたんやろ?アリガトー」

「D美が支店長さんと付き合ったら、もうこんなんでけへんしなぁ~」

「うん、そやね…、普通で考えたらおニイとはもう…」

「わかってるよ、ジャマならんようにする、たぶん3人でこんな生活はいつまでもでけへんやろなぁと思っててん」

「ゴメン、おニイ」

「謝るなよ、楽しかったやろ」

「うん、楽しかった…めっちゃ」

その後、別々にシャワー浴びてボクたちは小犬のようにくるまって眠った

次の日の夜、仕事帰りのD美が手みやげをぶら下げてた

職場のパートさんにもらったらしい
ビニール袋に下げられてたそれは小さな観葉植物だった

派手な葉っぱの模様がある
タグには「カラテア・ランキフォリア」と書いてある
湿度は高めで霧吹きを、土は乾かし気味とタグ裏に説明文があった

「なんか南の島みたい」

ボクは当時、植物には興味がなかったけど女子は好きだよね

前にも部屋にポトスとか置いてたな

けっきょくその日は一緒に晩飯だけ食ってボクは実家へ帰った

まぁボクもD美も後ろめたかったのかな

次の日、ボクがバイトあがりでD美たちの部屋に行くと、すでにE子は研修から戻っていた

研修のあとはいつもE子は声がデカくなる

なんかいろいろやらされてきたカンジ

E子は一旦実家に帰ってからこっちに戻ったと言ってた

ふと窓際を見ると観葉植物が増えてる

「それねぇお母さんがくれたんやでぇ」

「すごいよね~1日違いでうちももらったし」

「へえ?何でやろ、これもえらいハデな模様やなぁ」

E子が持ち帰ったのはマランタと書いてあった

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