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補習の常連さん

第4章 御泊まり

「今日は学校に泊まりな。その間俺も探す」

見目先生は少し待っててと言って
椅子から立ち上がり職員室から出ていった

俊助は一人その場に取り残され周りからの目線が気になりキョロキョロと辺りを見回した

…他の先生達が見てくる

そりゃそうか。
こんな時間に先生と二人で職員室。
何かやらかしたりしない限り滅多にないんだもの。

俺絶対何か悪い事したと思われてるよ…

ピキッ―っと
こちらを見る先生と
目があってしまった。

やべ、俺あの先生苦手…

目があったのは
国語担当の早坂 誠(はやさか まこと)先生。
何で苦手なのかは―――――――

あの先生俺が嫌いなのか知らないけど
毎回授業中に問題を当ててくる。勿論俺は分からず何時も答えられないでいる。

俊助は反射的に目を剃らしてしまい
そのまま目線を下へと落とした。今ので絶対に感じの悪い奴だと思われた…。

余計嫌になっただろうな俺のこと

俊助は溜め息を溢す。

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