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補習の常連さん

第4章 御泊まり

それより学校にお泊まり。
泊めてくれるのは凄く有難いけど…
夜の学校って怖いイメージしかない。と、俊助は体を震わせた

「よお、北本」

「え?………」

げ…。なんで―――――――――――

「こんな時間に何してんの」

顔を上げると目の前には
俺の苦手とする国語担当の早坂先生。
ニヤニヤと顔を歪ませながら堂々と俊助の向かいの椅子に腰をかけた

俊助は当然話を掛けられ言葉を詰まらせる

「何かあったの?」

返事のない俊助に対し
優しくもう一度質問をしてきた。

「えと…。鍵無くして家に入れないから見目先生に相談しに来てて…」

「まじで?で、結局どうなったの?」

「あの、一応探したんですけど見付からなくて。
だから見目先生に暫く学校に泊まれって言われたけど、どうなるんだろ…」

これからどうなるかなんて
たかが生徒の俺には分からない。
下は上の言いなりでしか動けないんだ。

特に俺なんて――――――――――――――

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