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補習の常連さん

第2章 補習

答えを書き入れてから
それを先生に見せた。すると―――
正解と言ってプリントには赤丸が付けられる

その他にもなん問か解いた。
この一時間で解けた問題はたったの三問

「じゃ、そろそろ時間だから。
もう日が暮れて遅いし後は家でやりな。
一時間でたったの三問しか解けないのはヤバいぞ」

「はい…」

ほんとにね.......。

一時間と言う長い時間が
このたった三問の文章問題で消えた

「ある程度は分かっただろう?」

「多分…」

「残りの問題もやり方は一緒だから家に帰ったら忘れない内に自力で解いてみ」

俺は苦笑いしながらはいと答えた

「…ま、解らなかったら聞きにこい。
再考査までまだ時間はあるから俺もそんなに忙しくはないし、見掛けたら捕まえて」

そう言って先生は俺の頭をポンポンと撫でてきた。

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