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言葉で聞かせて

第2章 体調不良と猫

久しぶりにゆっくりと湯船に浸かると自然とため息が溢れた


湯船にちゃんと浸かっている人の幸福度が高いというのはあながち間違いじゃないのかもしれない


温かいお湯に包まれているとこのままここに住みたい、なんて馬鹿な考えも浮かんでくる

ふふ、と一人でに笑みを漏らしていると、ふとある考えが浮かぶ


このお湯、千秋さんも浸かったのか


顔や手が白いから、きっと腹や胸も驚くほど白いんだろう
その白い胸についた突起はどんな色をしているだろう
じゃあ、その性器は?


勝手に暴走を続けた僕の想像に自分自身で呆れ返った


もう、思春期の童貞男子みたいだ
女性にもこんな考え起こしたことないのに


僕は反応を示す一歩手前まで血液の流れ込んだ自身を無視して考えを振り切るように頭を洗った



それからは特に変な考えを起こすこともなく、いつも通りお風呂から上がった

リビングに入ると、キッチンからいい匂いが漂ってくる

不思議に思ってそちらを見ると、千秋さんがキッチンに立って料理をしていた


「千秋さん、お料理出来るんですか?」


僕が尋ねると僕がいた事に気がつかなかったのか、少し驚いた顔をしてから恥ずかしそうに頷いた

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