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言葉で聞かせて

第9章 鳴き声、泣き声

美味いもん食って、少し買い物して
充実した休日を過ごした俺たちは帰宅してすぐに就寝した

次の日も特に何もなく起きて朝食食って

なんかほんとこんなんでいいのかってぐらい平和


「千秋さん、今日病院に行くのは何時でしたっけ?ーーそれでしたら僕が少し早く出れば出勤する時に車で送って行けますね。行きだけで申し訳ないんですが」


と悠史が言ったのを聞いて


「俺も乗せてって」


と一言
すると悠史は驚いた顔でこっちを見た


「珍しいですね。敦史が僕の車に乗るなんて」
「あーなんか昨日ののんびりモード引きずってるっぽい。面倒くさくなっちまった」
「まったく……敦史らしいですね」
「頼んだ」


悠史のため息を許可だと受け取り、ソファに横になる

出勤までまだ時間あるなーと思って適当な女にメールを打ってその返信を眺めていると、その中に女じゃない名前があった


流からだ


メールの中身を開くと


『お疲れ様です。突然のメールすみません。ちょっと相談したいことがあるので仕事の前にお会いできませんか?』


と書いてあった


あーー面倒くせえ
でも、なぁ

せっかく頼ってきたんだから無下に断るのもな……

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