
言葉で聞かせて
第9章 鳴き声、泣き声
俺は流に時間と場所のメールを送って勢いよく立ち上がった
「悪い、悠史。俺やっぱ先に出るわ」
「はい?同伴ですか?」
「いや、ただの用事」
俺がバタバタ準備しているのを千秋がジャケットを持って待っていてくれた
玄関で後ろから着せてもらい、「サンキュ」と笑って軽くキス
「行ってくる」
と家を出た
メールした場所に行くと既に流がいた
「敦史さん!」
外だからか本名で呼びかけてきた流に軽く手を上げて答える
「コーヒー」
近づいてきた女性店員に一言で注文を伝えて席についた
「悪いな。待ったか」
「いえっ全然!僕も今来たところなんで!」
顔を真っ赤にして答える流に初デートのカップルか、と心の中で突っ込んで気付かれないようにため息
「……で?相談があるんだろ?」
だらだら長く話しをする気はねぇ
早めに済ましてくれ
「はい。あの……」
そこから続いた流の「相談」は、なんつーか……正直に言うとどうでもいいっつーか
自分で考えりゃどーにかなんだろみてぇな
くだらねぇことだった
なんなんだこいつ?
なんでこんなことでわざわざ俺を呼び出したんだよ
「悪い、悠史。俺やっぱ先に出るわ」
「はい?同伴ですか?」
「いや、ただの用事」
俺がバタバタ準備しているのを千秋がジャケットを持って待っていてくれた
玄関で後ろから着せてもらい、「サンキュ」と笑って軽くキス
「行ってくる」
と家を出た
メールした場所に行くと既に流がいた
「敦史さん!」
外だからか本名で呼びかけてきた流に軽く手を上げて答える
「コーヒー」
近づいてきた女性店員に一言で注文を伝えて席についた
「悪いな。待ったか」
「いえっ全然!僕も今来たところなんで!」
顔を真っ赤にして答える流に初デートのカップルか、と心の中で突っ込んで気付かれないようにため息
「……で?相談があるんだろ?」
だらだら長く話しをする気はねぇ
早めに済ましてくれ
「はい。あの……」
そこから続いた流の「相談」は、なんつーか……正直に言うとどうでもいいっつーか
自分で考えりゃどーにかなんだろみてぇな
くだらねぇことだった
なんなんだこいつ?
なんでこんなことでわざわざ俺を呼び出したんだよ
