
言葉で聞かせて
第9章 鳴き声、泣き声
ご機嫌なまま食事を済ませ、出勤
準備をしていると悠史も「おはようございます」と控え室に入ってきた
「千秋はちゃんと病院行ったのか?」
「うん。ちゃんと送ったよ」
そうか
良かった
すると悠史は少し声を潜めて俺の耳元に顔を寄せた
「流くんからの呼び出しだったんでしょう?大丈夫だった?」
「あ?」
なんで知ってんだ……?
俺が聞くよりも先に悠史が答えた
「千秋さんが通ってる病院敦史達がいた喫茶店の近くだから。偶々見えたんだよ」
「あぁ……なるほど。別になんともなかったぜ?」
「そう。良かったね」
まぁたまには後輩に飯奢るってのも悪くねぇかな、と思えたし
人に優しくできたってことで良かったんじゃねぇかな?
もうないと思うが
しかし次の日もその次の日も
同じように俺はお詫びだお礼だなんだと流に呼び出され、出勤前には食事に出かけることになった
朝準備をしていると必ずメールか電話を俺の携帯が知らせ、それがあるとすぐに家を出る
その様子に悠史は「忙しない」と苦言を言うが
仕方ねぇだろ
流とは趣味の話できて楽しくなってきちまったんだから
「んじゃ、行ってくるわ」
ジャケットを持った千秋を振り返る
準備をしていると悠史も「おはようございます」と控え室に入ってきた
「千秋はちゃんと病院行ったのか?」
「うん。ちゃんと送ったよ」
そうか
良かった
すると悠史は少し声を潜めて俺の耳元に顔を寄せた
「流くんからの呼び出しだったんでしょう?大丈夫だった?」
「あ?」
なんで知ってんだ……?
俺が聞くよりも先に悠史が答えた
「千秋さんが通ってる病院敦史達がいた喫茶店の近くだから。偶々見えたんだよ」
「あぁ……なるほど。別になんともなかったぜ?」
「そう。良かったね」
まぁたまには後輩に飯奢るってのも悪くねぇかな、と思えたし
人に優しくできたってことで良かったんじゃねぇかな?
もうないと思うが
しかし次の日もその次の日も
同じように俺はお詫びだお礼だなんだと流に呼び出され、出勤前には食事に出かけることになった
朝準備をしていると必ずメールか電話を俺の携帯が知らせ、それがあるとすぐに家を出る
その様子に悠史は「忙しない」と苦言を言うが
仕方ねぇだろ
流とは趣味の話できて楽しくなってきちまったんだから
「んじゃ、行ってくるわ」
ジャケットを持った千秋を振り返る
