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すると


ん？


千秋の様子がなんだかおかしい


「千秋？どうかしたか？」


俺が尋ねても千秋は首を横に振る
首を傾げる俺にリビングにいた悠史が「急がないと遅れるんじゃないのー？」なんて言ってきた


んーーなんか聞いてやらなきゃいけないような気がせんでもないんだが


「悪い。なんか言いたいことがあるなら帰ってから聞く。今日も病院行くんだろ？気をつけてな。じゃあ、行ってくるわ」


結局俺は千秋の話を聞かずに家を出た

恒例の、となってしまった喫茶店に入ると流が「敦史さん！」と俺の名前を呼ぶ
これももう恒例だ


「おう。待たせたな」
「いえ、大丈夫です。今日は何食べますか？日替わりランチはオムライスですって」
「んーー……じゃあこれ」
「はい。すみません！注文お願いします！」


席に着くなり食べ物を注文して待ってる間も食べている間も自分が好きな映画について話す


朝は千秋の飯食って
昼は趣味の話ししながら食って
夜は着飾った女と酒

なんか充実してんな
何の文句もない


「ーー敦史さん？」
「あぁ。悪い。それで？その俳優のどこが好きなんだ？」
「はい。あの作品のーー」