言葉で聞かせて
第3章 葛藤と誘発
顔を真っ赤にして手を震わせているそいつの耳元に俺は口を寄せる
「こんなんで動揺しちゃって。意外と初心だな?……その可愛い下着、俺以外の誰にも脱がせんなよ」
「………!!!!」
すると女は俺の腕にもたれかかった
「も……やぁ……流星?」
「あ?」
「クローズまではいるんでしょ?」
「あぁ。いるけど?」
それなら、と女は手を上げて黒服を呼んだ
「お待たせいたしました」
「お店で一番高いお酒持ってきて」
「かしこまりました」
すぐさま黒服は下がっていってしまった
俺は尚も腕にもたれている女の前髪を避けながら声をかけた
「いいのか?」
「いいのー。流星に貢ぎたいんだからぁ」
俺は思わずふは、と息を漏らした
「ありがとな。けど、無理すんなよ?」
俺の言葉に女は心底幸せそうな顔をする
「その顔が見たいから貢ぐのー。その、ツンデレ顏」
「なんだよ、ツンデレ顏って」
「本人は知らなくていいでーす」
あーなんか良い客だな、こいつ
そして俺は何をしたくてアフターを断ったのかなんてことはすっかり忘れて、頼んでもらった最高級の酒を湯水のように飲んでしまった
「こんなんで動揺しちゃって。意外と初心だな?……その可愛い下着、俺以外の誰にも脱がせんなよ」
「………!!!!」
すると女は俺の腕にもたれかかった
「も……やぁ……流星?」
「あ?」
「クローズまではいるんでしょ?」
「あぁ。いるけど?」
それなら、と女は手を上げて黒服を呼んだ
「お待たせいたしました」
「お店で一番高いお酒持ってきて」
「かしこまりました」
すぐさま黒服は下がっていってしまった
俺は尚も腕にもたれている女の前髪を避けながら声をかけた
「いいのか?」
「いいのー。流星に貢ぎたいんだからぁ」
俺は思わずふは、と息を漏らした
「ありがとな。けど、無理すんなよ?」
俺の言葉に女は心底幸せそうな顔をする
「その顔が見たいから貢ぐのー。その、ツンデレ顏」
「なんだよ、ツンデレ顏って」
「本人は知らなくていいでーす」
あーなんか良い客だな、こいつ
そして俺は何をしたくてアフターを断ったのかなんてことはすっかり忘れて、頼んでもらった最高級の酒を湯水のように飲んでしまった