
言葉で聞かせて
第1章 姉から突然の呼び出し
次の日
俺たちは揃って休みを貰っていた
昨日アフターに行かなかったのはこれが理由だ
遅刻なんてしたら堪らねえからな
二人で向かったのは車で30分ほどのところにある姉さんの家
姉さんは先月年上の男と結婚した
この家はその二人の家だ
インターフォンを押すとパタパタとスリッパで歩く音がして姉さんが玄関から覗いた
「いらっしゃい。よく間に合ったわね」
「そりゃ、昨日このためにアフター断ったしな」
「あら、そうなの。偉いじゃない」
遅れるとあんたが怖えからな
とは口が裂けても言わない
姉さんは幼少期から男の俺たちに引けを取らない男らしさで俺たちに恐怖政治を敷いてきた張本人だ
「久しぶり、姉さん」
「久しぶりね、悠史。二人とも上がって?お茶出すわ」
話がある、と呼び出された俺たちは姉さんの家に上がった
昔からしっかりしていた姉さんらしく、リビングはとても片付いている
その整頓されたリビングの中央にあるソファに男の姿
「今日はね、博秋くんもお休みとったのよ」
「やぁ。よく来たね、悠史くん、敦史くん」
その男は姉さんの旦那、小野寺博秋(オノデラ ヒロアキ)さん
整った顔をしていて、人当たりも良く稼ぎも良い
姉さんには少しもったいないくらい良い旦那だ
「こんにちは」と俺たちが挨拶をすると微笑みを深めて「座って」と俺たちを座らせた
俺たちは揃って休みを貰っていた
昨日アフターに行かなかったのはこれが理由だ
遅刻なんてしたら堪らねえからな
二人で向かったのは車で30分ほどのところにある姉さんの家
姉さんは先月年上の男と結婚した
この家はその二人の家だ
インターフォンを押すとパタパタとスリッパで歩く音がして姉さんが玄関から覗いた
「いらっしゃい。よく間に合ったわね」
「そりゃ、昨日このためにアフター断ったしな」
「あら、そうなの。偉いじゃない」
遅れるとあんたが怖えからな
とは口が裂けても言わない
姉さんは幼少期から男の俺たちに引けを取らない男らしさで俺たちに恐怖政治を敷いてきた張本人だ
「久しぶり、姉さん」
「久しぶりね、悠史。二人とも上がって?お茶出すわ」
話がある、と呼び出された俺たちは姉さんの家に上がった
昔からしっかりしていた姉さんらしく、リビングはとても片付いている
その整頓されたリビングの中央にあるソファに男の姿
「今日はね、博秋くんもお休みとったのよ」
「やぁ。よく来たね、悠史くん、敦史くん」
その男は姉さんの旦那、小野寺博秋(オノデラ ヒロアキ)さん
整った顔をしていて、人当たりも良く稼ぎも良い
姉さんには少しもったいないくらい良い旦那だ
「こんにちは」と俺たちが挨拶をすると微笑みを深めて「座って」と俺たちを座らせた
