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言葉で聞かせて

第1章 姉から突然の呼び出し


姉さんがお茶を運んできて一息つくと、早速本題に入るけど、と姉さんが切り出した


「今回あんた達を呼び出したのは、お願いがあるからなの」
「そんなこったろうと思ってたよ」
「お願いって、何ですか?」


そうして切り出された話に俺たちは驚愕する他なかった


「博秋くんの弟さんをあんた達に面倒見て欲しいの」
「は?」
「え?」
「実はねーー」


呆然とする俺たちを華麗に置き去りにして話を進めていく姉さんの話を要約するとこうだ

博秋さんの弟は在宅系の仕事に就いており、生活が不規則。それでそいつに一人暮らしをさせておくのは心配だから、俺たちに面倒を見て欲しい、と


何だそれ!?


俺が考えているように悠史もおかしいと思ったのか、姉さんの話に反対する言葉を口にした


「でも、姉さん。俺たちこそ不規則な生活をする仕事だし、博秋さんの弟さんを面倒見るには役不足じゃないかな」
「そうだよ。つーか面倒見るってほど俺たちは家に寄り付かねえし。姉さんたちが面倒見りゃいいだろうが」


博秋さんの両親は大分前に事故で亡くなったと聞いていたから無理なのはわかるが、人に面倒頼むより自分で面倒見るのが普通だろ

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