言葉で聞かせて
第12章 忘れられないこと
俺が酒を大量に飲んでくるのを予測でもしてたのかっつーぐらい的確に俺のツボを突いてくる料理
その食事に舌鼓を打って、食い終わった食器を洗った
「ふぅ……」
美味かった
何となくまだ眠れるようなテンションじゃなくて、テレビをつけた
深夜帯にやってる番組なんてもんは大抵ロクなもんじゃない
名前も知らねぇお笑い芸人がくだらねぇことしてるバラエティ番組が映ってすぐにチャンネルを変えた
こんなんばっかかよ
適当にチャンネルを回していると、映し出されたのは最近流行りのグラビアアイドル達が見えそうで見えない際どい水着を着ながら体を使ったゲームをやらされている
懐かしいな
こんなん中学生とかが喜んで見てんのか?
俺はこんなもんじゃ全然抜けねぇけど
大量のローションの上で相撲を取っていた女共が派手に転んで身体中を厭らしく光らせていた
しかし結局そいつらの上げる甲高い声が家に帰ってからだと耳障りに感じてテレビを消す
電気も消して俺の部屋に入る
未だに心地良さそうな寝息を立てる千秋を見てさっきのテレビの女なんかよりよっぽど興奮した
薄く開いた唇がやけに厭らしくて俺はそれだけで半勃ちになった