言葉で聞かせて
第4章 飲み過ぎ注意
次の日の朝、俺は何かが落ちるような大きな物音で目を覚ました
そして聞こえてくる滅多に聞くことのできない悠史の怒号
「伊勢さん!?やめて下さい!!!」
「ふーーんこれがねぇ……」
朝からうるせぇ……
こっちは二日酔いで気持ち悪いんだよ
だが伊勢さんを連れてきたのは俺だし、悠史1人じゃ伊勢さんを止められねえだろうから、と俺はのそのそ起き上がった
廊下をちんたら歩きリビングのドアを開けるとそこには誰もいない
あれ?
何でだ?
寝ぼけた頭で考えるが、回転が遅く結論が出ない
そして数秒後
あいつ!!!!
急いで千秋の部屋を開けると、千秋に抱きついた伊勢さんとそれをはがそうとする悠史と抱きつかれて動揺しまくった千秋の三人がいた
なんだ……この……カオスな空間は……
俺が入り口で呆然としていると、俺に気がついた悠史が怒りながら俺に叫んだ
「敦史!!千秋さん困ってるんですから手伝いなさい!」
「おー?流星だ。おはよ」
「!!」
助けて、とこちらへ顔を向ける千秋を見て俺の頭にも悠史と同じように一瞬で血が上った
「お前は何やってんだーー!!!!」