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「…………」


千秋は黙ったまま
俺たちは千秋の答えを待つだけ


僅かだったはずなのに随分長く感じた沈黙の間、俺は考えを巡らせていた



俺たちの過去をこうして並べてみて、ようやく気がついた

悠史の異常性癖が目覚めたのって俺が原因なんじゃねぇか？

だって俺はセックスするまで悠史に毎日のようにフェラさせたり目の前でオナニーさせたりしていて、その中で面白がって精液を飲ませていた

確率はすげぇ高い


悠史が苦しんでるもんの原因は全部俺なんじゃねぇか
くそったれ



「……」
「……僕は……」


千秋が話し始めて悠史が顔を上げる


「気持ち悪いだなんて……思いません…………その女の人がどう思ったか僕にはわからないけれど、僕は絶対そんなこと思いません」
「千秋さん……」


千秋の目からは再び涙


こいつは今日だけでどんだけ泣くんだよ


視線を移せば、悠史も泣いていた


「ありがとう……ございます……っ」


そして千秋は俺に向き直ると真っ直ぐな目を向けた


「敦史さん……敦史さんの過去も、僕ちゃんと受け止めます。敦史さんの苦悩も、悲しさも、全部受け止めてみせます。……敦史さんが、そうしてくれたように」