
言葉で聞かせて
第12章 忘れられないこと
「一人で歩けもしなかった奴が何言っても説得力ねぇよ。ほら」
「……うぅ……」
千秋が仕方なく、といった感じで後ろを向く
「壁に手つけ」
「……はい」
千秋が壁に手をついて少し俺の方に腰を突き出す
そこに指を這わせて、軽く埋める
ダラダラ流れ出てきた俺の精液が千秋の足を伝って、シャワーのお湯に流されていった
「ーーよし、いいぞ」
「ありがとうございました……」
恥ずかしそうにた俯いた千秋を俺が満足気に眺めながら頭をお湯で濡らしていると、ドアが開いた
「あれ、二人ともまだ身体洗ってないの?」
「あぁ。これから」
「僕、すぐどきますね」
「急がなくて大丈夫ですよ。あ、お背中お流ししましょうか」
悠史が千秋の背後に回り、スポンジを泡立てる
柔らかい手つきで千秋の背中を洗い出したのを横目で見ながら俺は立ち上がった
熱めのお湯に勢いよく浸かると、疲れが全てお湯に浮かぶ気がする
「はぁーーーーー……」
大きく息を吐くと悠史に「おじさん臭いよ」と言われた
「うるせ」
「はい、千秋さんいいですよ。流しましょう」
「あっ……自分で……っ」
「いいですから、ね?」
