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僕は振り返って、敦史さんにも懇願する


「敦史さん……っ」


すると、敦史さんは頭の後ろを掻きながら目を逸らしてしまった


少しだけ、敦史さんの小さくなってる
そんなに言っちゃだめなことだったかな


「……」


2人の様子を見て、僕はすっかり意気消沈した


こんなに頑固に自分の意見を押し通そうとして、迷惑だったかな
2人とも、さっきから何も話さないし

あ、だめ
泣いたりしちゃ


「…………千秋？どうした？」


僕の中が震えてわかったのか、敦史さんが敏感に僕の変化に気がついてくれる


「何でもない、です……」
「千秋さん……泣かないでください……」


悠史さんが顔を上げて、逃げようとする僕の顔を両手で挟むように捉えた
そして親指で涙を拭いてくれる


「……一旦抜くぞ」


後ろから敦史さんの声がして、僕の中からずるり、と敦史さんが抜けていなくなった

突然襲われた喪失感に、身体が震える


「ぅ……っく、ひ……っ、ごめ、なさ……」
「千秋、ほら泣くな」
「……」


敦史さんが悠史さんの隣に座って、頭を撫でてくれた

大好きな2人に迷惑をかけて、気を遣わせて
終いには泣いてしまうなんて最低だ、僕