
言葉で聞かせて
第13章 言葉で聞かせて
「!?」
だけど僕は悪戯した敦史さんに怒るより先に、自分のお尻に手をやった
すると、そこは僕の想像以上に悲惨な状態になっていて
「へっ!?!?!?」
間抜けな声と、声にならない絶叫を上げてしまった
だってだって
僕のお尻、本当に開きっぱなしに……!!!!
触ってみたそこは、ペン1本分くらいの隙間を残して閉じ切らなくなってしまっている
はくはく、と口を動かす様はもう完全に性器と呼べるレベル
「〜〜〜〜!!」
僕の身体本当にえっちになっちゃった!!!
戻らないよ!どうしよう!!
泣きそうになりながらお尻に力を入れてみるけど、僅かな開閉を繰り返すだけで僕の身体は主人を忘れたように自由にひくつく
「ゆ、しさ……っ」
慌てて名前を呼ぶと、悠史さんが頭を優しく撫でながら微笑んでくれた
「大丈夫ですよ、千秋さん。明日になれば治ります」
そんな呑気な、と思ったけど、悠史さんの言い方にはどこか確信が含まれていたので
「本当ですか……?」
と一応小さく確認しただけで忘れることにする
「はい」と笑って僕の腰辺りにキスをした悠史さんは「早く治りますように」とお祈りをしてくれた
