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言葉で聞かせて

第13章 言葉で聞かせて


そういうことか
昨日元に戻らないとか言ってたのに、忘れてたなぁ


「大丈夫です。忘れてたくらい、全く痛くありません」
「そうですか。良かった」


少し驚いたような顔をした悠史さんは心底ほっとしたような顔をした


「千秋さんは身体が柔らかいんですかね?普通なら立てなくてもおかしくないので、今日の朝食は僕が作ろうかと思っていたんですが……」


「寝坊しちゃいました」と恥ずかしそうに笑った悠史さんに、胸がきゅんと鳴る


「僕の楽しみなので、多少身体が痛くても全然大丈夫です」


僕が小さくガッツポーズを作ってアピールすると、悠史さんが僕の腰を抱いて引き寄せて前髪にキスをされた


「ありがとうございまーーー」
「おい。いつまでそうやってイチャついてやがる」


悠史さんがお礼を言いかけると、言い終わる前に椅子に座っていた敦史さんに遮られてしまう


「敦史、邪魔しないでよ」
「あ?邪魔?お前のことか?」
「もう……」


しょうがないな、とため息をついた悠史さんは離れ際に僕の唇を奪ってからお皿を運んで行く


「!」
「お裾分け」
「おい……っ!?」



そしてテーブルにお皿を置いた悠史さんは僕にしたように敦史さんにキスをした


わわっ
2人がキスしてる……!!

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