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見つめ合うと何かが解決するんだろうか


そう思いながらも黙って答えを待っていると


「それじゃあ、お願いしても宜しいでしょうか？」


と言われた


「はい！頑張ります。何か希望はありますか？」
「希望っつっても、買い物に行くような時間でもねぇし、何も作れねぇだろ？」
「そっ……」


確かに……


「それに、なるべく、近い……ものなら……」


苦し紛れに反抗してみると、敦史さんに笑われた


「はははっ近いものってなんだよ！」
「うぅ……」


俯いた僕の頭に、敦史さんの手が乗る


「出し巻き卵食いてぇな、俺」
「！」
「千秋さん、僕は唐揚げがいいです」


そして、確実に作れるようなおかずをリクエストされた


本当に、優しい人たちだなぁ


「はい！腕によりをかけて作りますね！」


唐揚げは今日の夜から下ごしらえしておかないと！


僕が笑うと擽ったそうに笑う2人の顔は、やっぱり双子なんだなって思い出させてくれるくらいにそっくり


「楽しみにしてますね」
「千秋の飯が不味かったことなんかねぇから、心配してねぇよ」


俄然やる気が出てきたなぁ

明日のデート、楽しみ