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言葉で聞かせて

第13章 言葉で聞かせて


次の日の朝
デート当日

緊張からか、遠足の前日の子供みたいに興奮状態だったからか
わからないけれど、いつもより随分早くに目が覚めてしまった

2人はまだ眠っていて……


と思ったら


「ん……千秋さん、おはようございます……」
「はよ……」
「お、はようございます」


2人の目も開いていた


僕が起こしちゃったのかな
いつも通りゆっくり動いたつもりだったんだけどな


そう考えていると、僕の考えを悟ったらしい悠史さんが欠伸をした後に


「楽しみで、よく寝られませんでした」


と言ってくれた

隣にいた敦史さんに「小学生かよ」と突っ込まれていたけれど、敦史さんだってこんな時間に起きているんだからって僕と悠史さん2人に言われて目を逸らしている


「ふふ、じゃあ僕、お弁当作りに行きますね。お2人はまだ寝てますか?何時に起きるかだけ言ってもらえれば起こしにきますよ?」


僕が立ち上がって伸びをすると、敦史さんと悠史さんも立ち上がった


「いや、ゆっくり準備するから起きるわ」
「何かお手伝いできる事もあるかもしれませんし」
「!」


嬉しいな
こんなに朝早くから、ずっと一緒にいられるなんて

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