
言葉で聞かせて
第13章 言葉で聞かせて
千秋目線
「千秋」
「千秋さん」
僕を呼ぶ2人の声が重なって響いた
緊張に身体を硬くすると、それを和らげるかのようにふわりと悠史さんが笑う
そして敦史さんが手の中に隠し持っていた物を差し出して
2人とも僕の前に跪いた
「!」
「千秋さん、僕たちは自らの一生を貴方のために捧げます」
「だから千秋、お前からもそれなりの対価が欲しい」
悠史さんと敦史さんの言葉が耳からではなく身体全体から中心に向かって響いて、染み込む
「お前の一生を、俺たちにくれ」
「僕たちと家族になってください」
敦史さんが差し出した物を見せる
小さな箱だったそれが開かれると、そこには3本の指輪
「ベタで悪いが、こんなもんしか思いつかなかったんだよ」
「日本では男性同士で結婚出来ませんからね。すみません」
僕は一生懸命首を横に振った
「どうして謝るんですか…………こんな、に……嬉し、のに……」
声が涙で滲む
ちゃんと言いたいのに
言葉にできない
「ぅ、ぅえ……ぇ……」
「ははっ、泣くなよ千秋」
敦史さんが笑ってる
悠史さんも横で微笑んでいる
「千秋さん?返事を頂けますか?」
「そしたら、涙ぐらいいくらでも拭ってやるから」
「千秋」
「千秋さん」
僕を呼ぶ2人の声が重なって響いた
緊張に身体を硬くすると、それを和らげるかのようにふわりと悠史さんが笑う
そして敦史さんが手の中に隠し持っていた物を差し出して
2人とも僕の前に跪いた
「!」
「千秋さん、僕たちは自らの一生を貴方のために捧げます」
「だから千秋、お前からもそれなりの対価が欲しい」
悠史さんと敦史さんの言葉が耳からではなく身体全体から中心に向かって響いて、染み込む
「お前の一生を、俺たちにくれ」
「僕たちと家族になってください」
敦史さんが差し出した物を見せる
小さな箱だったそれが開かれると、そこには3本の指輪
「ベタで悪いが、こんなもんしか思いつかなかったんだよ」
「日本では男性同士で結婚出来ませんからね。すみません」
僕は一生懸命首を横に振った
「どうして謝るんですか…………こんな、に……嬉し、のに……」
声が涙で滲む
ちゃんと言いたいのに
言葉にできない
「ぅ、ぅえ……ぇ……」
「ははっ、泣くなよ千秋」
敦史さんが笑ってる
悠史さんも横で微笑んでいる
「千秋さん?返事を頂けますか?」
「そしたら、涙ぐらいいくらでも拭ってやるから」
