言葉で聞かせて
第14章 番外編「千秋と酒」
悠史目線
僕達が持って帰ってきたお酒を楽しく呑んでいた矢先突然泣き出し、僕と敦史を掴んだまま何も言わなくなってしまった千秋さん
もうお酒は吞まないかな、と考えて
「今日はもう寝ましょうか」
千秋さんに声をかけるけれど、それにももちろん返事はなかった
けど、否定もしないってことは寝るのに反対じゃないんだよね
……多分
敦史にも視線を合わせて確認を取り、千秋さんに
「では、行きましょうか」
と声を掛けて立ち上がろうとするけど
「! ち、千秋さん……?」
千秋さんは自分で立ち上がるのが嫌なのか、僕達を離したくないのかちっとも動いてくれない
なので仕方なく
「いくよ敦史、せーの」
「……っと」
2人で変な体勢のまま千秋さんを1番近くにあった千秋さんの部屋まで運んだ
ベッドに僕達が腰を掛けると、僕の膝の上に乗る形だった千秋さんは今度は自分の布団も引き寄せる
ーーこれは……寝る、ってことでいいのかな
ーーそうじゃねえの? もうわかんねぇよ……
僕達がゆっくり体勢を変えつつベッドに横になると、千秋さんは腕だけを掴んでいた敦史の胴体に手を回し直して
最終的に僕達を纏めて抱きしめるような形になった
僕達が持って帰ってきたお酒を楽しく呑んでいた矢先突然泣き出し、僕と敦史を掴んだまま何も言わなくなってしまった千秋さん
もうお酒は吞まないかな、と考えて
「今日はもう寝ましょうか」
千秋さんに声をかけるけれど、それにももちろん返事はなかった
けど、否定もしないってことは寝るのに反対じゃないんだよね
……多分
敦史にも視線を合わせて確認を取り、千秋さんに
「では、行きましょうか」
と声を掛けて立ち上がろうとするけど
「! ち、千秋さん……?」
千秋さんは自分で立ち上がるのが嫌なのか、僕達を離したくないのかちっとも動いてくれない
なので仕方なく
「いくよ敦史、せーの」
「……っと」
2人で変な体勢のまま千秋さんを1番近くにあった千秋さんの部屋まで運んだ
ベッドに僕達が腰を掛けると、僕の膝の上に乗る形だった千秋さんは今度は自分の布団も引き寄せる
ーーこれは……寝る、ってことでいいのかな
ーーそうじゃねえの? もうわかんねぇよ……
僕達がゆっくり体勢を変えつつベッドに横になると、千秋さんは腕だけを掴んでいた敦史の胴体に手を回し直して
最終的に僕達を纏めて抱きしめるような形になった