
言葉で聞かせて
第6章 休息?
すると、黒服が悠史のもとに跪いた
「聖夜さん、ご指名です」
悠史は穏やかに微笑んだ
あ、喜んでる
「はい。ーー申し訳ありません。指名が入ってしまいました」
悠史は手元のグラスに残っていたワインを飲みきり黒い笑みを浮かべた
「ご馳走様でした」
悠史が去っていった後、菜摘は悠史の後ろ姿を見つめながら俺に呟いた
「あれさ……怒ってたよね?」
「あ?……そう、か?」
ただ単に面倒くさかっただけだと思うが
俺の返事をどう受け取ったのか「だよね……怒ってるよね……」と菜摘は繰り返している
そして俺に再び擦り寄った
「ねえ、流星アフターお願い」
「あ?……あぁ、いいぜ?」
いいけどよ
俺でいいのかよ?
悠史は?
疑問は残ったがとにかく悠史の元カノと寝るとかどうなんだ?とそればっかりを考えていた
営業時間が終わり、キャストがそれぞれアフターだの家だのに帰っていく中俺のところに悠史が近づいてきた
「敦史、今日アフター行くの?」
「あ?……あぁ」
「菜摘と?」
「そうだけど」
すると悠史は顔をしかめた
何だ?
俺の元カノに手出すなとでも言うつもりか?
「聖夜さん、ご指名です」
悠史は穏やかに微笑んだ
あ、喜んでる
「はい。ーー申し訳ありません。指名が入ってしまいました」
悠史は手元のグラスに残っていたワインを飲みきり黒い笑みを浮かべた
「ご馳走様でした」
悠史が去っていった後、菜摘は悠史の後ろ姿を見つめながら俺に呟いた
「あれさ……怒ってたよね?」
「あ?……そう、か?」
ただ単に面倒くさかっただけだと思うが
俺の返事をどう受け取ったのか「だよね……怒ってるよね……」と菜摘は繰り返している
そして俺に再び擦り寄った
「ねえ、流星アフターお願い」
「あ?……あぁ、いいぜ?」
いいけどよ
俺でいいのかよ?
悠史は?
疑問は残ったがとにかく悠史の元カノと寝るとかどうなんだ?とそればっかりを考えていた
営業時間が終わり、キャストがそれぞれアフターだの家だのに帰っていく中俺のところに悠史が近づいてきた
「敦史、今日アフター行くの?」
「あ?……あぁ」
「菜摘と?」
「そうだけど」
すると悠史は顔をしかめた
何だ?
俺の元カノに手出すなとでも言うつもりか?
