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言葉で聞かせて

第6章 休息?


俺が身構えていたら、悠史は俺の予想とは違い


「気をつけてね」


と注意喚起してきた


「何に?」


俺が聞いても悠史は腕組みして何かぶつぶつ言うだけで答えは帰ってこない


「おい?」
「あぁ、ごめんごめん。何でもないから気にしないで」
「?」
「僕今日はアフターないから帰るね」
「お、おぉ。お疲れ」
「うん。お疲れ様」


何だったんだ?
何に気をつけろだって?


首を捻りながら俺が店外に出ると、これ見よがしに店の真ん前で待っていた菜摘が嬉しそうに俺に駆け寄ってきた


「お疲れ様っ」
「おぉ、さんきゅ」
「行こ」


軽く首を傾げて告げられると「やっぱり可愛いんだな」と実感させられる


「どこ行くんだ?」
「ん?んー実はもう予約してあるの」


セックスに積極的な女は嫌いじゃねぇけどここまでギラギラしてると若干引くな


連れて行かれたのはラブホかと思いきや高級ホテルとして結構有名なところだった


「こんなとこ初めて来たわ」


と俺が言うと菜摘は嬉しそうに俺を振り返った


「ふふふ、そうなの?流星ならあると思ってた」


そして俺の横にするりと寄ってきた


あーやっぱこの女慣れてんな

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