
言葉で聞かせて
第6章 休息?
「流星のハジメテ、もらっちゃったっ」
えへへ、と笑みをこぼす菜摘は普通の男ならキスでもしたいぐらい可愛い
まぁ、俺は別に何とも思わねぇけど
なんつーか
ホモ?
いやいやいやいや
違う違う違う違う
千秋が好きだから!!他の女とキスしたいとかは別に思わねぇ
まぁ仕事だから抱くけど
ホテルにチェックインして中に入ると、照明は薄い紫色でベッドにはたくさんの薔薇の花びらが散りばめられていた
「う、わ……」
俺大丈夫かな
こんなんで勃つかな
俺の言葉を感嘆の言葉だと誤解したらしい菜摘は得意げに笑みをこぼした
「うふふ、綺麗でしょ?特別に用意してもらったの」
「へぇ」
いや正直不気味だわ
ラブホのがまだマシなんじゃねぇかな
俺の考えをよそに菜摘はとてもノリ気で俺の腰に手を回した
うへ
まぁ、頑張るか
「ほら、口……開けな?」
「……ん……」
菜摘が名前も知らない化粧品でテラテラ光る唇を薄っすら開いたところに優しくキスを落とす
ぬる、とした唇の感触を少し我慢しながら口内に舌を挿入した
ゆっくり歯列をなぞれば塞がれた口からは籠ったような喘ぎ声が漏れてくる
