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蜘蛛と蝶〜囚われた蝶〜

第2章 蜘蛛と蝶

わたしは不破くんの言われた通りにする。



は、恥ずかしいよ……不破くん以外いないけど、なんかすごくドキドキする。



「あの、なんで音楽室……?」

「ただ、ピアノが弾きたくなっただけだ。理由はない。今度は、お前を奏でてやるよ」

「奏でる……?」



蜘蛛の瞳があやしく光る。



「不破く……んっ!」



急に唇を塞がれ、名前が途切れる。



長いキス。



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