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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第3章 ~同期生マリコ~

ハンズィが退室したあと、ナオトとマリコは久しぶりに近況を話し合った

ナオトは地上基地管轄のルフトヴァッフェ(空軍)に志願、前線は未経験だが一年前から基地防衛のベースガード隊の任に就いていた

数回の出撃で実戦経験があった
撃墜支援機としてのサポート戦だ

現地では複合企業連合が暗躍しているのが実情だ
過去のような国境線の占有といったものは形骸化し、今では営利目的の企業連合が戦闘を仕掛けていた

連邦軍も様々な軍部に分割され、組織内の小競り合いも日常化、すでに軍の統制も希薄になりつつあった

脆弱な軍部は昨日のような基地襲撃に対抗できる戦略を持てなくなっている
ナオトの基地のように殲滅される事件は慢性化していた…

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