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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第13章 〜疾風、シュターム

航空機とモビルスーツを組み合わせたかのような兵器フリューゲルシリーズ


新型機シュタームは翼を変化させることにより「疑似モビルスーツ形態」とした脚を得ている


太腿、ふくらはぎ、足首にある幾つものバーニアが、足を翼のように開脚展開することによりすべての推進力を一方に向かせて凄まじい瞬発力を得ている



緩急つけながら変幻自在な動きを得意とするにシンシアには向いているようだが、


パワー推しのハンズィ隊長には疑問が残っているようだ


逆にシンシアからは、華奢な脚が生まれることにより機体の耐久性を損なっているように感じている



ミーティングでは様々な意見が飛び交う



以前のように新型機を二人の隊長が使うのではなく、機体の特徴を活かせるクルーに任すべきでは?

不安視される機体を実戦に組み込めるものなのか?


メーカーからの支援を受けている実験部隊としては、様々なディスカッションも有意義な参考意見となっていた



今回ハンズィ隊長の青い機体001番機と、パイロット未定の白い003号機は小型輸送機ミデア・ノイにより空輸された



ドイツのハノーバー研究所で開発された新型機は今までにない汎用性を企画されている為、実機運用にあたっては研究所から数名のスタッフも同席している



現場での意見はすべて今後のためにドイツへフィードバックされるのだろう


ハノーバー研究所は高速特化機の「ヴァルキューレ」を開発した経緯もあり、シンシアと研究スタッフたちはよく会話をしていた


ナオトはメーカーの延長線上に自分たちが居てると再認識した

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