浮遊空母~ぼくの冷たい翼~
第16章 ニューフェイス
「どうしたんてすか、ナオト
深いため息ついて」
ソニアはベッドから立ち上がるとそばにかけてあった肌着をまとっていった
「どうしてアナタがここに居るんですか!
隊長に誤解させちゃったじゃないですか!」
「え? ナオト、アナタはプレイボーイね
シンガポールで降りたウェーブたちに熱いキスして別れてたのに、まだこの船にお相手の女性が居るのデスカ?」
「いや、あれはそんなんじゃなくて…」
キュール・シュランクはマレーシアで簡易的な補給を行ったものの、数々の重傷者のための医療機関が揃っているシンガポールに立ち寄っていた
とは言うものの、実際に接岸するわけではなく何度も連絡船や貨物船が行き交っていく
基本的に巨大な施設でもあるキュール・シュランクは恒久的に滞空したままである
シンガポールの医療機関へ向かう貨物船にはマリコとアンジェラの姿があった
ちょうど地上からソニアが乗船した船で、入れ違いに上陸することになっていた
車椅子の二人は多くの仲間たちに見守られながら格納庫で別れを惜しんだ
そのときアンジェラがふざけてナオトに熱い口づけを交わすと周囲から冷やかしの歓声があがったのだ
さらにマリコも負けじとキスをした
ナオトはチラリとシンシアを見てしまった
あまりジョークに寛容でないシンシアなので、その視線は冷たかった
ソニアが言っているのはそのことだろう
二人の女性から熱いキスを交わしておきながら、まだ気にかけている女性がいるのか、とソニアは呆れた
「幼い顔立ちなのに、アナタなかなかヤりてなんだね」
深いため息ついて」
ソニアはベッドから立ち上がるとそばにかけてあった肌着をまとっていった
「どうしてアナタがここに居るんですか!
隊長に誤解させちゃったじゃないですか!」
「え? ナオト、アナタはプレイボーイね
シンガポールで降りたウェーブたちに熱いキスして別れてたのに、まだこの船にお相手の女性が居るのデスカ?」
「いや、あれはそんなんじゃなくて…」
キュール・シュランクはマレーシアで簡易的な補給を行ったものの、数々の重傷者のための医療機関が揃っているシンガポールに立ち寄っていた
とは言うものの、実際に接岸するわけではなく何度も連絡船や貨物船が行き交っていく
基本的に巨大な施設でもあるキュール・シュランクは恒久的に滞空したままである
シンガポールの医療機関へ向かう貨物船にはマリコとアンジェラの姿があった
ちょうど地上からソニアが乗船した船で、入れ違いに上陸することになっていた
車椅子の二人は多くの仲間たちに見守られながら格納庫で別れを惜しんだ
そのときアンジェラがふざけてナオトに熱い口づけを交わすと周囲から冷やかしの歓声があがったのだ
さらにマリコも負けじとキスをした
ナオトはチラリとシンシアを見てしまった
あまりジョークに寛容でないシンシアなので、その視線は冷たかった
ソニアが言っているのはそのことだろう
二人の女性から熱いキスを交わしておきながら、まだ気にかけている女性がいるのか、とソニアは呆れた
「幼い顔立ちなのに、アナタなかなかヤりてなんだね」