浮遊空母~ぼくの冷たい翼~
第16章 ニューフェイス
ふたりは黙ったままリクライニングチェアに寝そべり、空を見ていた
特に変わり映えのしない、いつもの空
業務が終われば毎日のようにふたりでここに並んでコーヒーを飲んでいた
いつもと変わらない光景
でも今はいつものようなくだらない話しもせず、ただ黙っていた
ナオトはシンシアの姿を求めて艦内を探し回ったときは、言い訳をするかのように言葉をいろいろ選んでいた
しかし、いざこうしてみると何も言えなくなってしまった
いや、言葉で説き伏せることよりも
こうやって喧騒から離れた場所でふたりでのんびり出来る時間があればそれでいいか、と思ってしまう
シンシアが今でも不機嫌なのか、もうほとぼりは済んでしまっているのか、普段から無表情の少女なので内面はわからない
それでもナオトは時間がたってしまったせいか、すこし開き直っていた
すっかり冷めきったコーヒーをすすり終えると、そろそろ時間だなという雰囲気でナオトは立ち上がった
ナオトはシンシアのほうを振り返りもせず来た道を戻りエレベーターホールまで歩く
待っていたエレベーターに乗り込むと、少し遅れてやってきたシンシアもエレベーターに乗り込んできた
ナオトは無言で訓練室のフロアのボタンを押す
向かいあっていても無言だったふたりだが
突如シンシアが黙ったままナオトの脚を蹴ってきた
さすがにナオトもムッとする
1回だけだったから黙っていた
ドアが開き、ふたりは訓練室に戻った…
特に変わり映えのしない、いつもの空
業務が終われば毎日のようにふたりでここに並んでコーヒーを飲んでいた
いつもと変わらない光景
でも今はいつものようなくだらない話しもせず、ただ黙っていた
ナオトはシンシアの姿を求めて艦内を探し回ったときは、言い訳をするかのように言葉をいろいろ選んでいた
しかし、いざこうしてみると何も言えなくなってしまった
いや、言葉で説き伏せることよりも
こうやって喧騒から離れた場所でふたりでのんびり出来る時間があればそれでいいか、と思ってしまう
シンシアが今でも不機嫌なのか、もうほとぼりは済んでしまっているのか、普段から無表情の少女なので内面はわからない
それでもナオトは時間がたってしまったせいか、すこし開き直っていた
すっかり冷めきったコーヒーをすすり終えると、そろそろ時間だなという雰囲気でナオトは立ち上がった
ナオトはシンシアのほうを振り返りもせず来た道を戻りエレベーターホールまで歩く
待っていたエレベーターに乗り込むと、少し遅れてやってきたシンシアもエレベーターに乗り込んできた
ナオトは無言で訓練室のフロアのボタンを押す
向かいあっていても無言だったふたりだが
突如シンシアが黙ったままナオトの脚を蹴ってきた
さすがにナオトもムッとする
1回だけだったから黙っていた
ドアが開き、ふたりは訓練室に戻った…