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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第16章 ニューフェイス

格納庫へたどり着く前にパイロットルームを通っていく


何人かのパイロットたちが実機訓練を終えて談笑している


ゴツいパイロットスーツから開放されて肌着のような薄手の格好が多い


なんなら男性は上半身裸になっている者もいる


女性もTシャツ姿の者も居れば、ブラトップ姿だったり、スポーツブラの者も居る

さすがに女性でトップレスは居ない


ナオトとソニアは彼らを横目に格納庫へ降りていく


巨大な格納庫は吹き抜けとなっており、いくつかのブロックに別れている


「ソニアさんの搭乗機ってもう決まってるの?」


「ハイ、正式には数日後からなんだけど、28号機と聞いてる、今までは基地のクラングだったからここの部隊オリジナルのフリーゲンは楽しみなんだよね」


ナオトは近くのモニターで28号機の場所を確認してみる


簡単な図形が格納庫の地図代わりになっている


奥の区画、三段パーキングの真ん中に「No.28」と点滅している


ふたりは近くの高所作業台のバケットに乗り込みアームを伸ばさせる


フリーゲンの頭部は量産機らしくゴーグル型センサーとなっている


側面の片側のみ、大きな耳のようなパーツ補助センサーが付いている


補給されたばかりであろうフリーゲンは綺麗な機体だ


本来ドイツから海上輸送されるハズだった

さらに空路でもビルマで合流した補給部隊からの補充や、マレーシアでの補充もあった


ソニアは搭乗口から乗り込んでいる


これからの愛機を嬉しそうに確認している


上からナオトが覗くと、ソニアの頭越しに豊かな胸の谷間が見下ろせてしまう


見るつもりはなかったが、つい本能的に視線を外せなくなる


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