浮遊空母~ぼくの冷たい翼~
第16章 ニューフェイス
だめだだめだと頭を振って、ナオトはその場を離れた
その数ブロック先に赤い機体が見える
シュターム002ではない
シンシアの愛機ヴァルキューレだ
ナオトはタラップ越しにヴァルキューレに近づく
整備されたヴァルキューレはとてもキレイに磨きあげられていた
今はシュタームの訓練ばかりで使われていない様子だ
ナオトが近寄ってみると搭乗口は開いたままだった
なんとなくシンシアが居るような気がして中を覗いてみる
当然、先程別れたばかりのシンシアが中に居るわけもなくナオトは少し残念に思った
ナオトは無意識にコックピットに入り込み座ってみる
ここが隊長の空間か…
装飾もなにもない簡素な計器類
個人的なシールも貼られていないし、キーホルダーがぶら下がってもいない
しかし、
その空間からはシンシアの香りがした
先のエレベーターのような密室で感じた優しい香り
その残り香がここにもあった
ナオトはいけないことをしてる気分になり、あわててコックピットから飛び出た
その数ブロック先に赤い機体が見える
シュターム002ではない
シンシアの愛機ヴァルキューレだ
ナオトはタラップ越しにヴァルキューレに近づく
整備されたヴァルキューレはとてもキレイに磨きあげられていた
今はシュタームの訓練ばかりで使われていない様子だ
ナオトが近寄ってみると搭乗口は開いたままだった
なんとなくシンシアが居るような気がして中を覗いてみる
当然、先程別れたばかりのシンシアが中に居るわけもなくナオトは少し残念に思った
ナオトは無意識にコックピットに入り込み座ってみる
ここが隊長の空間か…
装飾もなにもない簡素な計器類
個人的なシールも貼られていないし、キーホルダーがぶら下がってもいない
しかし、
その空間からはシンシアの香りがした
先のエレベーターのような密室で感じた優しい香り
その残り香がここにもあった
ナオトはいけないことをしてる気分になり、あわててコックピットから飛び出た