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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第16章 ニューフェイス

エッタによると


瞬間、瞬間の反転や、旋回


バーニアの噴き出しなど


シンシアの機敏な動きに対応して設計されたのがヴァルキューレの特徴で



そのパイロットの感性を巧みにフィードバック出来た素晴らしい機体なのだと説明していた



きっとシュタームだけでなく、ヴァルキューレの設計にもエッタが参加していたのだろう



ユッタとシンシアが親しげに話しをしている光景を何度も見ていた


きっと前機のときから担当していたのだろうな


エッタは身体を密着させながらなおも話しを進めていく


肩に当たるエッタの感触

耳元で明るく囁かれる吐息

ときには腕をつかまれ、

ときには髪の毛が耳をかする


スキンシップが多いヒトだなぁ…


軍隊でも男女混成の小隊、中隊はいくらでもある


なんなら部隊内は身内のように感じるため同じ部屋で過ごすことも多い


自室でもある2段ベッドがいくつも並ぶ寝室まで男女混成も珍しくはない


下着姿でうろつく姿も姉や妹、または母親のように家族として意識すれば過ちも起こりにくいと考えられる部隊も現実にある


だが研究員のエッタはそうではないだろう

異性として身体を意識させてくる


少し小悪魔的な親密度だな…


勘違いする男もいるかもしれない…


ナオトは冷静を保つように必死だった


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